用語読み方意    味対応英語
配合はいごうれんが形状に成形する前の混合(混練)物。坏土(はいど)ともいう。mixture
ハイデューティ粘土質耐火れんがはいでゅーてぃねんどしつたいかれんがASTMの粘土質耐火れんがで耐火度31(P.C.E.)以上耐火度34以下の中級れんが。high duty fireclay brick
パイロフィライトぱいろふぃらいと含水アルミノけい酸塩の一種。この鉱物を主成分とする岩石にも用いる。ろう石の主要構成鉱物。pyrophyllite
バインダー(結合剤)ばいんだー(けつごうざい)非可塑性の粒状物に作業性や素地強度,乾燥強度を与えるために添加する物質。binder
羽口はぐち炉内への空気やガスの吹き込み口。高炉,転炉,AOD炉等に設けられる。tuyere
薄片はくへん顕微鏡による解析のため0.01〜0.03mm程度の厚さにされカバーガラスに張り付けられたサンプル。thin section/ preparate
はく(剥)離はくり→ピーリング,フレーキングpeeling/ shelling/ flaking
歯車式天井はぐるましきてんじょうリング巻きアーチ式天井において,アーチ方向に1本又は2本のシャフトにらせん状に羽根が付いた迫りれんがを用いて構築された天井。ribbed type roof/ ribbed arch
爆裂(不定形耐火物の)ばくれつ不定形耐火物の施工後,急激な昇温をした場合,内部蒸気圧が施工体強度に打ち勝って破裂する現象。explosive spalling
バースティング(耐火物の)ばーすてぃんぐ永久膨張による崩壊。特にクロム・マグネシアれんがが酸化鉄を吸収した場合生じる現象。bursting
ばち形れんがばちがたれんが円形のれんが積みに使用するくさび形れんがの一種。key brick
バックステーばっくすてー炉の建設時にれんが積みを押えるために用いられる鉄の構材。buck stay/ buck stave
パッグミルぱっぐみる混練機の一種。水平又は垂直な密閉した容器の中に1本又は2本のシャフトにらせん状に羽根が付いているもので,可塑性のものを均質に混合する機械。pug mill
バックライニングばっくらいにんぐ内張り耐火物の外側に別の耐火材を施工して内張り耐火材を保護すること。 →裏壁back lining
はっ(撥)水性はっすいせい水をはじく性質。水との接触角が鈍角をなす固体物質をはっ(撥)水性をもつという。water repellent proof
バッチばっち製造工程で一括して扱われる単位。batch
バッチ炉ばっちろ連続式でなく間欠式の炉。単独窯ともいう。batch furnace
パッチング材ぱっちんぐざい耐火物骨材に可塑性のある材料を加え練り土状とし,パッチング法で部分補修等に使用される不定形耐火物。patching material
バッデライトばっでらいとジルコニアを主成分とする岩石。baddeleyite
発泡剤はっぽうざい気泡を造るための添加剤のなかで化学反応によってガスを発生するものを発泡剤で界面活性効果と攪拌によって物理的に泡をつくる物を起泡剤と分類する。bloating agent/ foaming agent
ハードカーボンはーどかーぼん→硬質炭素hard carbon
はね出し積みはねだしづみ→かけ出し積みcorbel/ corbelling
パネルスポーリング試験ぱねるすぽーりんぐしけん試験れんがをパネルに組み加熱と冷却を交互に繰り返しスポーリング性を測定する試験。panel spalling test
バブルばぶる中空球状の粒子。断熱耐火物に用いる。bubble
ハブレンガはぶれんがロータリーキルンの内張りに使用される突出したれんがで予熱,乾燥及び仮焼帯の各帯に内張りされ,原料のかき混ぜ,熱効率,クリンカー焼出量の向上などの目的で使用される。hub brick
パーマネントライニングぱーまねんとらいにんぐ裏張りとも言われ,安全性の確保や保温性,省エネルギー対策として使用。permanent lining
バーミキュライト(ひる石)ばーみきゅらいと(ひるいし)加熱により不可逆的に膨張する雲母状鉱物。断熱れんが原料となる。vermiculite
パーライト(真珠岩)ぱーらいと(しんじゅがん)真珠状の光沢を示す流紋岩質のガラス質火山岩をいう。900℃以上で急激に加熱したものは多孔体となりかさ比重が0.1〜0.2となるので断熱材軽量骨材として使用される。熱膨張は膨大(intumecence)として知られている。perlite
パレットぱれっと工場内で製品をその上に乗せて取扱い,乾燥・貯蔵・輸送する小型の可搬式台。pallet
ハロイサイトはろいさいと→カオリンhalloysite
半円アーチはんえんあーち迫りアーチの一種。迫りの下端が円の中心線と同じ水準にあるアーチ。半円迫り,まんまる迫りともいう。semi-circular arch
半乾式(加圧)成形はんかんしき(かあつ)せいけい比較的肉厚の中型以上の耐火れんがの機械的成形法で含水量5〜10%の配合を使用する。semi-dry pressing
ばん土頁岩ばんどけつがんアルミナ成分に富む硬い粘土状の堆積物,層状構造をもつ。耐火物原料。shale
半ぺんはんぺん並形れんがの厚さ1/2に切ったもの。半へぎ,半枚れんがともいう。split
ハンマーミルはんまーみる衝撃式粉砕機の代表的機種。ハンマーを取りつけた回転体により粉砕する粉砕機。ハンマークラッシャーともいう。hammer mill/ hammer crusher
半枚れんがはんまいれんが→半ぺんsplit/ scone brick
半ますはんます並形れんがを長さ方向に半分に切ったもの。half bat
半ますつなぎはんますつなぎ長手の1/2だけずらしたつなぎ積み。half bat bonding
PCEぴーしーいー標準化された条件下で,耐火度試験用コーンと同じように曲がる標準コーンの番号。pyrometric cone equivalent (PCE)
ピーリングぴーりんぐ表面から皮をはぐように層状に剥離する現象。peeling
ビカー装置びかーそうちセメントの凝結時間および標準軟度を測定する装置。測定方法はセメントペーストに棒または針を一定荷重のもと徐々に降下させ,その侵入深さにより凝結,軟度を決める。vicat apparatus
光高温計ひかりこうおんけい標準ランプの輝度と高温物体の輝度とを比較して温度を測定する機器。optical pyrometer
比強度ひきょうど強度を密度で除した値。specific strength
ピクロクロマイトぴくろくろまいとマグネシア・クロム・スピネル(MgO・Cr2O3)。picrochromite
微構造びこうぞう顕微鏡あるいはX線的測定により,究明しうる微細組織の構成状態をいう。陶磁器素地及び釉は一般に微細組織で構成され,肉眼的には究明されにくいため,偏光顕微鏡を用いて拡大し,微結晶の光学的諸性質を測定し,いかなる鉱物から構成されているかを決定する。 microstructure
比重ひじゅう物質の密度と4℃,1気圧下の水の密度との比。specific gravity
比重選鉱ひじゅうせんこう粒子の比重差を利用した選鉱法。gravity concentration
非晶質シリカひしょうしつしりか結晶化していない,けい酸。石英ガラス(シリカガラス)。amorphous silica
ひずみ(歪)ひずみ応力により物体に生ずる変形。strain
ひずみ(歪)計ひずみけいひずみ量を測定する装置。通常試験片に張り付け電気抵抗の微小変化から歪量を読み取る形式のものが用いられる。strain gauge/ stress meter
比濁分析ひだくぶんせき懸濁液の濁度を測定する方法。粒度分布などを求めることができる。nephelometry
浸しとろひたしとろ目地を非常に薄く積む場合のモルタルの付け方で,軟らかめに溶いたモルタルの中に,れんがの目地面を浸した後,れんがを積んでいく。dipping mortar bond
火たて(楯)ひたて炉の端部に設けたれんが壁で,燃焼を完了させ,または燃焼室を限定する目的で設計されたもの。bridge wall
ピッチぴっち石炭や石油の乾留・分留後に残る高分子炭化水素に富む成分。耐火物では粘結材・含浸材として用いられる。pitch/ amorphous carbon
ピッチ含浸れんがぴっちがんしんれんが → タール含浸れんがpitch-impregnated brick
ピッチコークスぴっちこーくすピッチを乾留して得られるコークス。pitch coke
ピッチボンド耐火物ぴっちぼんどたいかぶつピッチを結合材とした耐火物。低温度で熱処理(tempering)されたものが多い。pitch-bonded refractories/ tempered pitch-bonded refractories
引っ張り応力ひっぱりおうりょく材料を引っ張るように働く応力。tensile stress
引っ張り金具ひっぱりかなぐ引っ張り構造壁に用いられる金具及び各種アンカースタッドの総称。support metal
引っ張り強さひっぱりつよさ単位断面積当たりの限界引っ張り応力。tensile strength
引っ張りれんがひっぱりれんが不定形耐火物を支持するれんが。 → アンカーれんが。anchor brick
比熱ひねつ単位質量の物質の温度を単位温度上昇させるために必要な熱量。specific heat
非破壊試験ひはかいしけん試料に損傷を与えないで,その内部の傷,材質組織などを試験する方法。一般にX線,音波を用いて検出する。non-destructive test
比表面積ひひょうめんせき粉体,粉体の単位質量又は単位容積当たりの表面積。specific surface area
標準形れんがひょうじゅんがたれんが並形,横迫り形,縦迫り形,バチ形の耐火れんがのうちJIS R 2101(耐火れんがの形状および寸法)に規定された形状のれんが。standard size brick
標準コーンひょうじゅんこーん → ゼーゲルコーン,ISOコーン,PCEstandard pyrometric cone
平ごてひらごてれんが積みの表面にモルタルなどを塗る場合や,キャスタブルをこて塗りする場合に用いる。trowel
平積みひらづみ並形れんがの最大面積の面が上(下)にくるように据える積み方。stretcher course/ header course
ピンチングぴんちんぐ炉壁のれんが相互の接触部で熱膨張による表面圧縮応力で,亀裂,剥落する現象。pinching
ファーネスブラックふぁーねすぶらっく炭化水素を不完全燃焼して得られるカーボンブラック。furnace black
ファイアストンふぁいあすとん炉の内張り材として天然のまま切り出して使用される,けい酸塩岩石。firestone
VODぶいおーでぃー真空容器中の取鍋溶鋼に精錬操作を加える代表的設備。ステンレスなどの大気雰囲気中での精錬が困難な特殊鋼の精錬をはじめ,合金添加による溶鋼の成分調整,温度調整,スラグ精錬などが行われる。Vacuum Oxygen Decarburization
フィラーふぃらー充填,補強,増量,着色などの目的で添加される原料。filler
風化ふうか長時間大気中に,さらされることによって材料の性質が変化する現象。weathering
フーチン積みふーちんづみ平面壁や湾曲壁の構造の際,壁の補強その他の目的で,一種のかけ出しを1〜数段設けたれんが積み構造。footing
フォアハースふぉあはーす成型のために溶融ガラスが取り出されるガラス槽窯の部分または延長部。forehearth
フォルステライト(苦土かんらん石)ふぉるすてらいと(くどかんらんせき) → オリビン(かんらん石)forsterite
吹付け材ふきつけざい常温又は熱間で吹付けられる不定形耐火物。gunning refractories/ spraying refractories
複合アーチふくごうあーち曲率半径の異なる円弧を合成して作るアーチ。お多福ぜり,カテナリアーチなど。compound arch
副成分ふくせいぶん主成分以外の比較的少量存在する成分。accessory constituent
不焼成れんがふしょうせいれんが成形後,乾燥や低温熱処理のみで使用する耐火れんが。ただし,キャスタブル等を工場で成形・養生・乾燥したものはプレキャストブロックという。unfired brick/ unburned brick
プッシャー炉ぷっしゃーろ炉内の被熱物が,炉端に設置されたプッシャーによって移動する炉。end pusher furnace
フッドふっどロータリーキルンの落口部およびバーナー部の覆い部分。kiln hood
不定形耐火物ふていけいたいかぶつ粉粒体又は練り土状の耐火物の総称。キャスタブル,プラスチック,吹付け材,パッチング材,モルタル,ラミング材,コーティング材。unshaped refractories/ monolithic refractories
部分安定化ジルコニアぶぶんあんていかじるこにあ"2-3モル%の安定化剤(MgO, CaO, Y2O3等)を添加して相転移を抑制したZrO2。高強度,高じん性の焼結体が得られる。→安定化ジルコニア"partially stabilized zirconia
プラスチック耐火物ぷらすちっくたいかぶつ耐火物骨材と可塑性のある材料に水などを加えて練り土状にした不定形耐火物。低温で硬化させるために化学薬品を加えたものもある。ハンマー等で打込施工する。plastic refractories/ mo(u)ldable refractories
プランジャーぷらんじゃ-耐火物製造関連では,加圧成形機の加圧部分の鋼製柱状部品のこと。plunger
フランス積みふらんすづみ1段中に長手と小口が交互に組み合わされた積み方。追い出し(端部)は羊かんか七五分が使われる。外観が美しく建築用によく用いられる。手間がかかり炉には余り使用しない。フレミッシュ積み(Flemish bond)とも呼ばれる。French bond
ブリーズぶりーず主に石炭コークスの粉末をいう。炭素製品の焼成時に酸化防止と型くずれ防止のため,焼成物の周囲に充填する窯粉として用いられる。breeze
フリーボードふりーぼーど溶融金属容器で溶融金属やスラグに接触しない部分で,これらに接触する壁材とは異なる材質の耐火材が施工される。製鋼用取鍋などで,取鍋内溶鋼上面から取鍋上端までの壁部をいう。バブリング,脱ガス精錬などでは,この高さ寸法が重要。free board
フリクションプレスふりくしょんぷれすモーターなどの動力で回転する円盤のエネルギーを摩擦を利用して,フライホイール(はずみくるま)に伝え,その中心に取り付けられた螺旋軸の回転により,加圧プランジャーを上下方向に動かし,金型内の材料を成形する形式の成形機。→スクリュープレスfriction press/ screw press
ブリケッティングマシンぶりけってぃんぐましん外周面にブリケットの成形型となるポケットを有するロール2本を回転させ,そのロール間に連続的に原料粉末を供給,圧縮し,密度の高い形状のそろった成形物(ブリケット)を製造する機械。耐火原料クリンカーの製造などに用いられる。briquetting machine
フリューふりゅー燃焼排ガスを煙突などに導く通路。煙道ともいう。flue
フリーライムふり-らいむ材料中に含まれる未反応のCaOで,水分と容易に反応する。遊離石灰ともいう。free lime
フリントクレーふりんとくれー貝殻状の破面をもった実質的に可塑性のない非常に綿密なカオリン鉱物。flint clay
プル(引上げ量)ぷる(ひきあげりょう)ガラス槽窯において,溶融ガラスが成形機に供給されること又は,その量のことをいい,通常,1日のトン数で表す。pull
ふるい(篩)ふるい破砕物を粒径別に分級するための金網又は多孔板。工業的には次に示すタイプを含む。1)回転ふるい:中心軸が水平に対してわずかに傾斜した回転円筒に装着したふるい。2)振動ふるい:機械的に急速に振動するふるい。screen(目が粗い)/ sieve(目が細かい)
ブルーサイトぶるーさいと天然に産出するMg(OH)2で,水滑石ともいう。brucite
ブルノーズれんがぶるのーずれんが小口面とこば面との境が完全に丸められた形状のれんが。bullnose brick
フレーキングふれーきんぐ表面がスラグなどを吸収反応して内部との熱膨張差や収縮により層状にはく落する現象。ピーリングに近い。薄皮状はく離をフレーキング,厚皮状はく離をシェリング(shelling)と呼ぶ。flaking
ブレークアウトぶれーくあうと製鋼工場の鋳造工程において,鋳片又は鋼塊の表面に何らかの傷があって,未凝固の溶鋼が凝固殻を破って外部に流出する現象。一般に,連続鋳造機の用語。break out
ブレーン法試験ぶれーんほうしけんセメントその他の粉体の比表面積を測定する方法。粉体圧縮層を空気が透過する際の抵抗を評価し,比表面積を知る。その値は真の値と異なり,ブレーン値と呼ばれる比較値である。blaine air-permeability test
プレキャストブロックぷれきゃすとぶろっく不定形耐火物をあらかじめ使用先の形状に鋳込み成形し,養生,乾燥したもの。複雑形状品にも対応しやすく,また施工に関するトラブルが回避できることから,近年増えている。precasted block
プレス成形ぷれすせいけいトッグル式,フリクション式,油圧式及びアイソスタティック式などの加圧成形機による成形方法。pressing/ press mo(u)lding
フレットふれっと材料を粉砕,混合又は混練する機械のひとつ。エッジランナーミル,フレットミルとも呼ばれる。1個ないし多数の大きなロールまたはランナーが一つの台または盤の上に置かれて回転し,その重みによって材料を押しつぶしたり,粉砕したり又は混練したりする。盤が固定してロールが回転するものや,盤が回転してロールがそれに伴って回転するものや,盤の底に多数の小孔のあいたものもある。fret (fret mill) (edge-runner mill)
フレミッシュ積みふれみっしゅづみ1段中に長手と小口が交互に組み合わされた積み方。追い出し(端部)は羊かんか七五分が使われる。外観が美しく建築用によく用いられる。手間がかかり炉には余り使用しない。フランス積み(French bond)とも呼ばれる。fremish bond
フロー試験ふろーしけん耐火モルタルやキャスタブル等を水やバインダー等と練り合わせ,所定の条件に基づき,混練物の水平面状における広がりの程度を評価するための試験。一般には,フローテーブルを用いて所定回数の落下衝撃を加えた後の混練物の広がりを測定する方法がある。flow test
ブローティングぶろーてぃんぐ高温で発泡して容積膨張する現象。発泡性粘土,発泡性頁岩などは,その現象を示す。Fe2O3は,高温で分解して,磁鉄鉱(Fe3O4)となり,酸素ガスを放出して発泡する。bloating
雰囲気熱処理炉ふんいきねつしょりろ特定の熱処理目的のために,それに適合した組成のガス雰囲気を加熱炉内に供給して行う熱処理炉。雰囲気は処理目的によって,還元雰囲気,酸性雰囲気,特殊ガス雰囲気等がある。atmosphere heat treating furnace
分塊圧延ぶんかいあつえん製鋼工場で製造された鋼塊をそのまま,又は加熱均熱後圧延し,後工程(製品圧延工程)の要求する形状,寸法の半製品を製造する工程。slabbing mill(板用分塊)/ blooming mill(条用分塊)
分級ぶんきゅう粉粒体をその特性の差によって分離することの総称で,粒径又は密度によって分級する場合が多い。classification
粉砕ふんさい広義の粉砕は,機械的な力を加えることによって固体の細分化をはかり,より小さい粒子を多量につくり出すこと。特に,数cm〜数mmの原料を,数百μm〜数μmまで砕くことを(粗砕,微粉砕と区別して)粉砕と呼ぶこともある。size reduction(広義)/ grinding(粉状粉砕)/ crushing(塊・粒状粉砕)
分散剤ぶんさんざい粉体では,粒子の凝集を妨げて単一粒子に分散させる機能をもつ添加剤を分散剤という。とくに,液体中への分散を対象とすることが多い。コロイド化学では解こう剤ということもあり,エマルジョンでは安定剤ということがある。dispersing agent
粉末度ふんまつど粉末の細かさや粗さを示す特性値で,セメントの場合,プレーン法による比表面積,88μmの網ふるいによる残分(%)で表すのが一般的であり,これらを総称して粉末度という。fineness of powder/ grain size
噴霧乾燥ふんむかんそう高圧の噴射力又は高速回転子の遠心力で泥しょう状材料を微小液滴として熱風中へ噴霧分散さて,急速に乾燥して,造粒粉末を得る乾燥方法。spray drying
ヘアークラックへあーくらっく部材に発生する亀裂のうち,肉眼で見分けられる程度の毛髪状の細い亀裂のこと。hair crack
閉気孔へいきこう材料の内部に存在し外気とつながっていない孔。密閉気孔ともいう。closed pore
平均粒径へいきんりゅうけい大きさが異なる粒子群の粒径の平均値。定義の仕方に多数の種類がある。mean particle diameter
平炉へいろ鋼を製造する炉で溶解室の下に蓄熱室をもつ一種の反射炉。耐火物によって塩基性平炉,酸性平炉の2種に,溶解室の構造により固定式と傾注式の2種に大別される。open hearth furnace
ベーキングべーきんぐタール,ピッチ,その他の有機バインダーを結合剤,又は含浸材として用いた成形体。例えば耐火物業界のタールドロマイトれんがや炭素業界のアーク炉用丸形電極,炭素室電解板などの熱処理,焼成のことをいう。ベーキング温度は300〜1000℃程度と異なるが,共通している点は熱処理の過程でバインダーの一部が気化し雰囲気中に放出されること,熱処理中の酸化を嫌うことである。baking
ベータアルミナべーたあるみな理論組成 Na2O・11Al2O3(又はK2O・11Al2O3)の鉱物。熱的には安定であるが,空気中では1600℃からアルカリを失い,α-Al2O3に変わる。β-alumina
ペーパーライニングぺーぱーらいにんぐ各品質のセラミックファイバーブランケットを層状にして耐熱鋼,又はセラミックス製スタッドボルト等の支持具で壁に固定する炉壁施工法。即ち,炉内高温側から背面側にかけて,耐熱温度の高いブランケットから,低いものへ順次,紙を重ねるようにライニングする方法。paper lining
ペービングブロックぺーびんぐぶろっくガラス槽窯の炉床の表面に舗道れんが状に敷き詰めて使用される耐火れんが。paving block
ベーマイトべーまいと化学組成はAl2O3・H2O。ダイアスポア,ギブサイトなどと共にボーキサイトの主成分をなす。化学組成はダイアスポアと同じだが,結晶構造が異なる。boehmite
ベッケンバッハ式石灰炉べっけんばっはしきせっかいろ丸形シャフトキルンの石灰焼成炉。Beckenbach type lime shaft kiln
ベッセマー転炉べっせまーてんろ1856年,イギリスのH.Bessemerが発明した転炉。世界初の転炉で,酸性耐火物を用い,底から空気を吹き込んでいた。Bessemer converter
ベニアリングべにありんぐ既設炉の炉壁や天井の内張り材の上にセラミックファイバーを,取り付けるもので,炉壁に耐熱性スタッドボルトを埋め込みブランケットを止める方法と無機質接着材でブロックを貼り付ける方法がある。veneering
ペブルミルぺぶるみる粉砕媒体としてけい石などの小石(pebble:摩耗して丸くなった石)又は原料中の小塊を利用する粉砕機。粉砕機としては回転ミルが一般的である。けい石などのペブルは,コンタミ防止のためけい石ライニングと併せて使用される場合が多い。pebble mill
部屋式乾燥炉へやしきかんそうろ被乾燥物を室内に置き,静止状態で乾燥する炉。chamber dryer
ペリクレースぺりくれーす酸化マグネシウム(MgO)の結晶で無色透明だが,一部,鉄を含むものは黄かっ色となる。マグネシアクリンカーの意味で用いられることがある。periclase
ベルキルン/トップハットキルンべるきるん/とっぷはっときるん単独窯の側壁および天井を一体化した炉体を,炉床に積んだ焼成物の上に帽子のようにかぶせて焼成し,焼成終了・冷却後帽子(釣鐘)状の炉体を引き上げ,別の焼成物にかぶせて,新たに焼成を開始するような形式の窯。bell kiln/ tophat kiln
ヘルシナイトへるしないと酸化第一鉄とアルミナのスピネル(FeO・Al2O3)。普通,暗緑色ないし黒色。ハーシナイトと呼ぶこともある。hercynite
偏光顕微鏡へんこうけんびきょう偏光を生じる装置(偏光子)や偏光を検する装置(検光子)などを備え,主として結晶の結晶光学的性質を調べるのに使われる顕微鏡。鉱物結晶質を含むガラス,岩石などの薄片の光学的観察に適している。polarizing microscope
ペンシリングぺんしりんぐ鉄鋼溶炉などの内張りれんがで,目地部が大きく先行損耗し,個別のれんがが鉛筆先端のようにとがって突出した損傷状態。penciling
偏析へんせき耐火物の場合,製品や製造工程内で,原料の分布が不均一になり,特定の粒度や成分が偏って存在している状態をいう。金属製造では,金属や合金中の不純物あるいは成分元素の分布が不均一になる現象をいう。segregation
変態へんたい同一化学組成でありながら,物理的性質や原子配列を異にする物質の各状態をいう。それぞれの変態はα,β,γ,・・やT,U,・・などの記号,又は六方,斜方などの結晶型を付与して区別する。多形,同素体も同意。転移と同意で用いられることがある。modification
ベンチングべんちんぐプラスチック耐火物の施工面に,直径4〜6mmの棒鋼によって脱水孔を設けること。施工体の乾燥,昇温時に発生する施工体の深部水蒸気を放出しやすくすることを目的とする。venting
ベントナイトべんとないと水を吸着する高膨潤性,高可塑性を有するモンモリナイト質粘土。変性火山灰より得られる。bentonite
ポアソン比ぽあそんひ一様な棒の両端を引っ張る(又は押し縮める)場合の,棒の半径方向の単位長さ当りの縮み(又は伸び)を棒の軸方向の単位長さ当りの伸び(又は縮み)で除した値。物質の弾性比例限界内では,物質特有の定数であり,耐火物の応力解析等に用いる。Poisson’s ratio
方解石ほうかいせき化学組成は,炭酸カルシウム(CaCO3)で,その集合体が大理石,鍾乳石,石灰岩を構成する。calcite
放射温度計ほうしゃおんどけい対象物体より発する放射熱を測定することで,物体を測温する温度計。非接触で測温する。輻射温度計と呼ぶこともある。radiation pyrometer
膨張係数ぼうちょうけいすう加熱される物体の長さ又は体積の増す割合を単位温度当たりで表す値で,長さの増す場合を線膨張係数,体積の増す場合を体膨張係数という。熱膨張係数ということもある。expansion coefficient
膨張しろ(代)ぼうちょうしろ耐火物の膨張に起因する損傷を防止するために,耐火物構造中に設ける膨張吸収のための隙間。一般に,火入れ後,膨張吸収可能なボール紙やセラミックファイバーを目地に充填しておく。expansion joint/ expansion clearance
放物線形アーチほうぶつせんがたあ-ちカテナリアーチ(catenary arch)とも呼ばれ,懸垂線(鎖の両端を持って垂れ下げた線)を逆さにしたアーチ構造で,力学的に安定したアーチであるが,形が難しい上,スペースを取るので特別な場合以外は使われない。catenary arch/ parabolic arch
ボーキサイトぼーきさいとアルミナの水和物(diaspore,gibbsite,boehmite等)の一種以上を主成分とする二次堆積岩。粘土鉱物,水酸化鉄を含有する。仮焼して高アルミナ耐火物原料とする。アルミニウムの主原料でもある。bauxite
ポートぽーと窯炉において炎が吹き出す口(吹き出し口,燃焼口)をいう。蓄熱式の窯炉では吸い込み口も兼ね,15〜20分間隔で左右の吹き出し口と吸い込み口が入れ替わる。port
ポーラスプラグぽーらすぷらぐ金属精錬時に,溶融金属中にアルゴンや窒素などのガスを吹き込むために使われる,通気性の多孔質耐火物,金属管,金属ケース等より構成されるプラグ。porous plug
ボールクレーぼーるくれー高い可塑性を有するカオリナイト系の二次粘土。耐火物や陶磁器等の原料。ball clay
ボールミルぼーるみる微粉体を得るための代表的な粉砕機。 水平またはわずかに傾斜した円筒状・円錐状の容器に粉砕物と粉砕媒体として多数のセラミック製ボール,鋼球,円棒などを装入して回転させ,ボールの落下による衝撃粉砕力と転動による摩砕作用を利用した粉砕機で,乾式法と湿式法がある。 ボールなどを粉砕媒体とする回転ミル全体を指すことも多い。粉砕後の粒度は100μm以下が一般的である。ball mill
保水性ほすいせいキャスタブル耐火物や耐火モルタルなどの不定形耐火物が必要量の水分を保持する性質。water retention ability
蛍石ほたるいしフッ化カルシウム(CaF2)を主成分とする鉱物。金属精錬の融剤,ガラスや磁器の乳濁剤,フッ酸やフッ素化合物の原料となる。fluorite(鉱物名) fluorspar(工業原料名)
ホットスポットほっとすぽっと1) 窯炉々壁が操業中局部的に損傷しその位置の鉄皮部が赤熱する現象。2) 製鋼炉等でアークフレアによって炉壁や天井部の耐火物が局部損耗した部位。製鋼用電気炉では,一般的に電極近傍の炉壁にホットスポットが発生する。hot spot
ホットプレスほっとぷれす粉末の焼結,材料の接着等において,被処理材を過熱すると共に,圧力を加えて成形する装置。真空,アルゴン,窒素等の雰囲気で誘導加熱や抵抗加熱方式による加熱下で成形する。hot press
ポットミルぽっとみる通常陶磁器製の壷状円筒容器内に,セラミック製ボールと粉砕する原料を入れ,回転させながら粉砕するボールミルの一種。pot mill
ホッパーほっぱー下部に排出口を備えた逆円錐形や逆ピラミッド形の粉粒体の貯蔵槽。サイロ,バンカーなどの下部傾斜部を指すことが多い。hopper
ホッパースケールほっぱーすけーる粉粒体の配合プロセスの重量管理のために使用されるホッパーと連結した秤量機。hopper scale
ポルトランドセメントぽるとらんどせめんと主として石灰質原料,粘土質並びにけい石原料と酸化鉄等を適当な割合で混ぜ,その一部が溶融するまで焼成して得た水硬性化合物のクリンカーに適量の石こうを加え粉砕して造られる一般的なセメント。アルミナセメント,混合セメントと区分される。portland cement
ボンドぼんど組織を構成する個々の骨材や微粉粒を結合する物質。 その形式には,化学反応を利用した化学的結合,結晶どうしの直接結合,低融物生成によるセラミックボンド,主にセメントによる水和結合などがある。(→マトリックス)bond