用語 | 読み方 | 意 味 | 対応英語 |
ヘアークラック | へあーくらっく | 部材に発生する亀裂のうち,肉眼で見分けられる程度の毛髪状の細い亀裂のこと。 | hair crack |
閉気孔 | へいきこう | 材料の内部に存在し外気とつながっていない気孔。密閉気孔ともいう。→開気孔 | closed pore |
平均粒径 | へいきんりゅうけい | 大きさが異なる粒子群の粒径の平均値。多数の定義(算出方法)がある。 | mean particle diameter / mean particlesize |
平炉 | へいろ | 鋼を製造する炉で溶解室の下に蓄熱室をもつ一種の反射炉。耐火物によって塩基性平炉,酸性平炉の2種に,溶解室の構造により固定式と傾注式の2種に大別される。日本では使われていない。→反射炉 | open hearth furnace |
ベーキング | べーきんぐ | タール,ピッチ,そのほかの有機バインダーを結合剤,又は含浸材として用いた成形体をバインダーが焼失しない程度の温度で加熱処理し,バインダーを硬化又は炭化させること。 | baking |
ベータアルミナ | べーたあるみな | 理論組成 Na2O・11Al2O3(又はK2O・11Al2O3)の鉱物。熱的には安定であるが,空気中では1600℃からアルカリを失い,α-Al2O3に変化する。 | β-alumina |
ベッセマー転炉 | べっせまーてんろ | 1856年,イギリスのH.Bessemerが発明した転炉。世界初の転炉で,酸性耐火物を用い,底から空気を吹き込んでいた。 | Bessemer converter |
ベニアリング | べにありんぐ | 既設炉の炉壁や天井の内張り材の上にセラミックファイバーを,取り付けるもので,炉壁に耐熱性スタッドボルトを埋め込みブランケットを止める方法と無機質接着材でブロックを貼り付ける方法がある。 | veneering |
ペーパーライニング | ぺーぱーらいにんぐ | 各品質のセラミックファイバーブランケットを層状にして耐熱鋼,又はセラミックス製スタッドボルト等の支持具で壁に固定する炉壁施工法。即ち,炉内高温側から背面側にかけて,耐熱温度の高いブランケットから,低いものへ順次,紙を重ねるようにライニングする方法。 | paper lining |
ペービングブロック | ぺーびんぐぶろっく | ガラス槽窯の炉床の表面に舗道煉瓦状に敷き詰めて使用される耐火煉瓦。 | paving block |
ペブルミル | ぺぶるみる | 粉砕媒体として珪石などの小石(pebble:摩耗して丸くなった石)又は原料中の小塊を利用する粉砕機。粉砕機としては回転ミルが一般的である。珪石などのペブルは,不純物混入防止のため珪石ライニングと併せて使用される場合が多い。 | pebble mill |
ベーマイト | べーまいと | 化学組成はAl2O3・H2O。ダイアスポア,ギブサイトなどと共にボーキサイトの主成分をなす。化学組成はダイアスポアと同じだが,結晶構造が異なる。 | boehmite |
部屋式乾燥炉 | へやしきかんそうろ | 被乾燥物を室内に置き,静止状態で乾燥する炉。 | chamber dryer |
ペリクレース | ぺりくれーす | 酸化マグネシウム(MgO)の鉱物名。 | periclase |
ベルキルン/トップハットキルン | べるきるん/とっぷはっときるん | 単独窯の側壁及び天井を一体化した炉体を,炉床に積んだ焼成物の上に帽子のようにかぶせて焼成し,焼成終了・冷却後帽子(釣鐘)状の炉体を引き上げ,別の焼成物にかぶせて,新たに焼成を開始するような形式の窯。 | bell kiln/ tophat kiln |
偏光顕微鏡 | へんこうけんびきょう | 偏光を生じる装置(偏光子)や偏光を検出する装置(検光子)などを備え,主として結晶の結晶光学的性質を調べるのに使われる顕微鏡。鉱物結晶質を含むガラス,岩石などの薄片の光学的観察に適している。 | polarizing microscope |
ペンシリング | ぺんしりんぐ | 内張り煉瓦で,目地部が大きく先行損耗し,個々の煉瓦が鉛筆先端のようにとがって突出した損傷状態。 | penciling |
偏析 | へんせき | 耐火物の場合,製品や製造工程内で,原料の分布が不均一になり,特定の粒度や成分が偏って存在している状態をいう。金属製造では,金属や合金中の不純物あるいは成分元素の分布が不均一になる現象をいう。 | segregation |
変態 | へんたい | 同一化学組成でありながら,物理的性質や原子配列を異にする物質の各状態をいう。それぞれの変態はα,β,γ,・・やI,II,・・などの記号,又は六方,斜方などの結晶型を付与して区別する。多形,同素体も同意。転移と同意で用いられることがある。 | modification |
ベンチング | べんちんぐ | 不定形耐火物に,水蒸気抜きの孔を設けること。施工体の乾燥,昇温時に発生する施工体の深部水蒸気を放出しやすくし,爆裂を防止することを目的とする。→爆裂 | venting |
ベントナイト | べんとないと | 水を吸着する高膨潤性,高可塑性を有するモンモリロナイト質粘土。変性火山灰より得られる。 | bentonite |